専業主婦という立場を初めて経験してみて思ったこと。その②
前回の続きで、主婦というものに初めて向き合って思ったことを書きます。
正直最初は主婦に対して、
“思ったより大変だし自由がないし、やっぱり向いてないなぁ”
と、ネガティブな気持ちが強かったのですが、
ある本を読んだことで向き合い方がだいぶポジティブなものに変わりました。
『専業主婦が就職するまでにやるべき8つのこと』
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本の著者は、
もとはバリバリ働いていたけれど、出産をきっかけに20年以上専業主婦をし、
お子さんが手を離れたことをきっかけに再び就職活動をしてお仕事を開始、
紆余曲折を経て、今は大手の会社で上位の重要なポジションに就かれている、という方。
私がその本から受け取った1番大事なメッセージは、
主婦もキャリアのひとつと考え、プロの仕事として向き合う。
ということでした。
彼女は主婦のジョブディスクリプション(やるべき仕事すべて)を細かく書き出し、
それは100個以上にもなるそうで、
主婦とはこんなにもマルチタスクで、柔軟性が必要で、
クリエイティビティが求められるものなのだということに気づきました。
主婦の仕事で大事なのは、
マルチタスクや柔軟性とクリエイティビティ、
ホスピタリティ(私は相手のロールプレイ、としたほうがしっくりくるかな)、
新しいものを学び続けること、
などが私の中では残りましたが、
これらを徹底的に鍛えることは仕事にも通ずるものだと、
本当に強く思います。
具体的な手法は本の中に細かく書いてあって、
興味ある方はぜひ読んでいただければと思いますが、
私が取り急ぎ実践しようと思ったのは下記3つ。
「まず仕事は基本をしっかり理解し、学ばねばならない」
彼女は料理の本を山ほど読んで基礎を勉強したそう。
私も山ほどとはいかなくても、
食材の取り扱い方や切り方、調味料の使い方、そしてその理由、など
なんとなくクックパッドを参考に我流でやっていたものから、
一度基礎を勉強しようと辞書的な本を買いました。
思えば、仕事も基礎があるからこそ、自分のオリジナリティも出るものですよね。
守破離です。
「仕事のように、時間を区切り、スケジュールを立てて家事を行う。」
時間の濃さが仕事と主婦では大きく違うところだというのは、
やってみて痛感しました。
仕事は締め切りに間に合わないと周囲に迷惑かけますが、
掃除ひとつ明日に回したって、ごはんをお惣菜買ってきたって、
特に大きな問題にはならないからついついだらけてしまうのです。
彼女は14時までに全ての家事を終わらせて、それ以降は絶対に家事はしない。
子供とのコミュニケーションの時間にする。と決めたそうです。
私も自分の時間の使い方には問題意識があったので、
自分で時間割を区切って、決めた時間で決めた仕事を終わらす、
という風にやってみています。
「献立は1か月分まとめて考えることで、日々の考える時間と無駄な買い物をなくす」
私の場合1番エネルギーをそがれるのが、献立決めです。
毎日うんうん考えて、スーパーでも何にしようか考えながらうろうろして…
とかやってました。
さすがに1か月は流動性ありすぎて無理ですが、
1週間分まとめて考えることで、毎日がとても楽になりました。
しかも調べだせば献立提案アプリとか色々あって、
集中して献立思考タイムを設けると面白くなってきたり。
かつ、そのお買い物はその場でネットスーパーでそのまま注文してしまう、
という技を覚えたことで、
その後はただただ作業に集中でき、さらに効率的になりました。
そんなこんなで、
主婦も家事をするプロである、と自分を定義することで、
うまくできるようになると自信もつくし、
本当にひとつのキャリアとして自分の為になるのだと、実感してきています。
本当に、何事も経験、です。
主婦の仕事もたくさん学びたいな、この仕事を通じて成長したいな、
と思うようになれました。
仕事ばかりしていては、家事はつまらなく見えたものだと思いますが、
違う捉え方ができるようになり、本当に良かったです。
ふと気づいたのが、
仕事をしているときは、
“決まった時間に仕事に行かなければいけないのが窮屈だ、もっと自由な時間が欲しい”
と思っていましたが、
今度、制約がなさすぎると
必死で“自分で時間を区切って枠と制約を設けなければ”、
という風に思考が向いてきました。
不思議なものです。
きっとこの家事も、
今は鼻息荒く(笑)制約やスケジュールをきっちりするほうに
振り切ってやってみてますが、
この後、自分がちょうどいい、あそびの部分を作ることで、
心地いい場所を見つけていくのだと思います。
人間ちょうどいい塩梅が大切ですね。